不動産屋が本気で動く話、動かない話
不動産の仕事をしていると、色々と依頼を受ける。
また同業から「こんな物件を探している」という話もある。
その中で、僕が話を聞きなら「ふんふん」とメモをとり、「また見ておきます!」と言いながら本腰を入れない話がある。
それが「具体的でない話」だ。
本気の人ほど具体的
よくある話で、仲介をやってる人などから「田中さん、ある会社が事務所倉庫用地を探してるねん。ええのない?」とかがある。
そこで僕が聞き返す。
「どの地域で、どのぐらいの面積で、予算は?いつまでに?」
するとこう返事がある。
「場所は神戸全域から、尼崎まで。面積は大きければ大きいほどいい。予算は場所による。あればすぐにでも」
( ´θ`)ノなんでもええんかーい!
こういう話は大概決まらない。
理由は簡単だ。
事業として土地を買おうとする場合、会社では確実に事業計画と予算計画がある。
そうなると、とうぜん事業効率を考える。もちろん、多少のフレキシブルはあるものの一定のラインは必ず出る。
不必要に大きすぎるものや、小さすぎるもの、収益性のないものは不要だ。
さらに、立地についても事業内容と、また従業員の通勤なども含め様々な角度から検討が必要だ。とうぜん事業計画には時期もあり、また決算の絡みで資金をどうするかもある。
よって「場所は神戸全域から、尼崎まで。面積は大きければ大きいほどいい。予算は場所による。あればすぐにでも」なんてざっくりした話では、進まない。
当たり前だが具体的なのだ。
だから、どうせ物件出しても買わないだろうと思っているから真剣に探そうとも思わない。
当たり前だが、買いたい探す方が真剣でなければ、買うことなんてできないのだ。
買う理由も大事
あと大事なことは、買う理由だ。
ざっくりした話でも、買う理由が明確であれば探す腰をあげる。
例えば
新規事業をいつまでに立ち上げるので、その事業の用地が必須。
立ち退きが決まっており、急いで移動する必要がある。
税金の対策で不動産を買わないといけない。
このように理由があればこちらも真剣に動くことができる。
具体的であれば具体的な方がいい
不動産屋に物件を探してもらうのであれば、具体的であれば具体的である方がいい。
普段からいろんな希望を聞いている僕らとすれば、数多くの話をもらう中で、具体的でない話は忘れるか後回しになってしまう。
だから、不動産屋さんに伝える時は具体的に伝えないとあなたの話が埋もれてしまうのだ。
これは収益物件でも同じで、ええ物件あったら教えてなではだめ。
神戸市の中央区か灘、東灘区。
予算は2億まで。
収益は6%以上
アパートでもいい、木造でも可能
できれば年内に買いたい
銀行に相談して、資金計画もしている。
ここまでしていただくとこっちも「あ、本気だな」と分かり本気で動き出すのだ。
ぜひ、あなたが物件を探してるのであれば、今回の話を参考にして欲しい。
不動産屋を本気で動かしたいのであれば具体的であれ!なのだ。