事件があったマンションを売る場合の注意

マンション売却アドバイザー田中徹也

事件があったマンションを売る場合の注意

買主の伝える?伝えない?

「事件のあった物件を売る場合どうしたらいいですか?」 めったにある相談ではありませんが、たまにあるお話です。 例えばワンルームマンションを所有していて、貸していたが入居者が中で死んでいた。 また、お1人で住まいのご両親が中で亡くなっていた。 こうしたことでご相談があります。 「こうしたことは買主に伝えなければいけませんか?」ということです。 答えから言うと、「伝える必要があります。」 この物件で「事件、自殺、事故があった」という場合は買主に知らせる必要があるのです。 「そんなこと言ったら売れなくなる!」と思われるかもしれません。 確かに、こうした物件は売れにくい。 しかし、買主の中には気にしない方もいるも事実。 「安い買い物できてよかった」なんて人もいます。 とはいえ、売主としてはこのことを伝えるということに不安がありますよね。 「黙っておけば分からないだろう」と思って売ってしまっては大変です。 もし、売主が黙っていても知られてしまうことがあるのです。 それはご近所さんが言ってしまったりと・・・・・。 私自身に起こったこんな話があります。 私は現在一戸建てを借りて住んでいます。 借りるときは気分よく気に入って借りました。 しかし、住み始めてご近所との慣れたあるとき、ご近所の方と話していた奥さんからメール入りました。 内容は、「私たちの借りた家に以前ちょくちょく空き巣が入っていた」というのです。 この話を聞いた私は、仲介をした不動産屋さんにあわてて電話。 「この家に過去に空き巣が何度か入っていたということだけど、どういうこと?」と。 結果分かったのは、今の所有者の前の所有者の時の話で最近そういうことはないとの返事でした。 ただ、こうしたことを聞かされたほうはいい気分しませんよね。 今回は空き巣の話でしたが、これが「買った家で、人が死ぬような事件が起きていた」となれば買ったほうは黙ってられません。 このようにこっそり売ってもご近所さんの話でばれると思っておいてください。 そして黙っていてばれたら、それは損害賠償の問題に発展します。 では、そのことをどのタイミングで誰に伝えるのか? それは最初の段階で売却を依頼する不動産屋さんに言いましょう。 売主として仲介業者にお話しておけば、それを買主さんに黙っていても仲介業者が伝えなければいけないことを故意に黙っていたとなります。 そうした状況を踏まえて、どう売っていくのかを考えてくださいね。 気になることは、まず不動産屋さんに言う。 これが鉄則です。


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