売出価格を値引きする前にしておくこと

マンション売却アドバイザー田中徹也

売出価格を値引きする前にしておくこと

2018-03-11

マンションを売りにだしてなかなか買い手がつかない場合「値段を下げましょう」という話になります。
この値下げについては、どう考えておけばいいでしょうか?

値下を考えるなら、次の段階を踏みましょう

1、内覧の有無

2、値下げ幅の確認

3、値下げ以外にできることはないか?

この3つが必要です。

1、内覧の有無

そもそもネット上に情報がちゃんと拡散されていることが条件になりますが、まず内覧があるかどうかです。
内覧の有無がなぜ大事かというと、内覧にくるということは
「その市場において、市場価格に近い、または適正に近い」ということになります。

逆に考えると簡単なのですが、例えばあなたが「ハワイ旅行」に行きたいとしましょう。
そのとき、たまたまメールで「ハワイ旅行お得!!」というメールが来た。
あなたは急いでメールを開封し中を見た。

そのときに「お、これは確かに得だ!」と分かれば電話をしたり、問い合わせを入れるでしょう。
しかし、あからさあに高いという場合は、電話さえしませんよね。

ようは、ぱっと見たときに人間はその価格が適正かどうかを常に判断しています。
よって、あなたのマンションが売りに出ていた場合、興味のある人は当然見ます。
しかし、見た瞬間に「高いなこれ」って思ったのであれば、見に行く人はいませんよね。

ただ、自分が考える相場と近ければ目を通すし、じゃあ中を見てみるか、となるとそれが内覧となります。

よって、内覧がないというのは市場から見て高いということになります。

2、値下げ幅の確認

単純に値下げといっても、どの程度下げるかが大事です。
例えば1980万円の物件であれば、30万さげてもあまり効果が見込めません。
なぜなら値下げ後の価格1,950万円を買える人は、1,980万円の段階で反応します。

しかし、おもしろいのが同じ30万円の値下げでも1,910万円を1,880万円にさげるときです。
まれに100万単位が変わると反応する人がいます。
よって100万円単位の価格帯が変わる時は要注意です。

このように同じ値引き幅でも、価格帯によって動きが変わります。
よく相談をしたうえで、下げ幅を考えましょう。

3、値下げ以外にできることはないか?

単純に値下げすることよりも、効率よくできることはないか?
これも検討しましょう。
例えば内装工事。

引っ越したままの物件では汚れています。
当然内装したほうがいいけどお金は掛かります。

しかし、もし100万円値下げするなら、80万円でまず内装工事できませんか?
値下げは簡単です、しかし値下げ意外の方法も常に見据えながら考えれば、結果高く売ることと変わらないことになります。

汚れている状態であればぜひ検討しましょう。

値下げと言われたからすぐ下げない!

このように、値下げということだけでもいろいろと検討することがあるのです。
ちょっとしたことが差になるマンション売却。
簡単に値下げするまえに、少し立ち止まってかんがえてみましょう。



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