ハワイの不動産、格安は要注意!
ハワイの不動産を買いたい、という人の中には「格安」または「お買い得」を考える人がいる。
特にテレビでまれに「格安がある」というようなニュースがあると、それを真に受ける。
実際のところ、不動産というものには「破格」「お買い得」「格安」は無い。
そもそももし、そういう物件があれば当然業界の人間が買い取るからだ。
ハワイの不動産の場合で気を付けるべき2点
こと、ハワイの不動産でいうと次の2つが格安物件としてやられてしまう。
その1、治安の悪い地域
常夏、安定の気候、人柄もアロハな感じでいい!
一般の人はそう思うかも知れないが、それはハワイの一面でしかない。
事件、特にコロナ以降は窃盗も増えている。
そんな中、当然治安のいいところもあれば、悪いところもある。
格安だと飛びついた物件。
内覧に昼に行ったときはよかったが、実は夜になると雰囲気が変わるところもある。
それを知らずに買ってしまったら「はい、それまでよ」である。
ようは、物件の「地域」と「治安」はしっかりと把握したうえで買わなければいけない。
その2、借地権付きコンドミニアム
コンドミニアムでも「格安」と見える物件が出てくる。
「同じコンドミニアムなのに、こっちは安い!」という場合も実際にある話だ。
その理由は、コンドミニアムすなわち日本でいうところのマンションの場合、当然そこには底地(土地)の権利が付随する。
その付随した土地の権利が「所有権」の場合と「借地権」の場合がある。
借地権の場合は、借地料を払い続けなければいけないので、物件価格としては安い。
特に「同じコンドミニアムで借地権の物件と所有権の物件が混同している」という日本では考えられないことがハワイではある。
よって、さきほどのように「同じコンドミニアムなのに、こっちは安い!」という事情が発生してしまう。
なぜ借地権の物件が気をつけるべきか?
これも日本と大きく違うことがある。
それが「借地料の改定」だ。
日本の場合一度決めた借地料はなかなか地主があげたくても上げられない。
しかし、ハワイの場合「はい、来月から借地料倍ね」が極端だが通ってしまう。
「そんなん無理!」と言っても地主は「じゃあ出て行って」で終わりなのだ。
よって、借地権の物件を購入後借地料があがることになれば、抵抗しようがない。
目先の安さにつられて物件を買ってはいけないのだ。
まとめ
このように、日本も同じだがハワイの物件においても「格安」「お買い得」はない。
だからこそ、しっかりした不動産屋さんに相談しないと、痛い目にあうのだ。
特に日本以上に取引事例の整備されているハワイでは、格安物件には理由がある。
よって安いのであれば疑うくらいでちょうどいいのだ。