不動産売買におけるガセネタのパターン
僕らのような大型案件を扱いをしていると、思いっきりの「ガセネタ」がある。
今だにそういう動きをしている仲介業者がいるのだが、だいたいこうした話が『ほんまか、嘘か』を見抜くのは簡単な場合もある。
今回のパターン
関西のとある場所で、大型の事業用不動産があり、それを「持ち主が売る」という話が舞い込んできた。
物件そのものがほんまに売るんか?と言う僕にはにわかに信じがたい話だった。
そこで今回、この案件を元に僕らの業界にあるガセ話のパターンを書いておく。
1,そもそもなんで?
まずいわゆるそもそも論として、なんでその地域のそんなええ話、またはでっかい案件がウチなんかにくるの?と言う時だ。
例えば、こんなイメージだ。
東京青山、表参道すぐ裏の一等地150坪の物件を売りたいと言っている。
この時、まじで!そら動かないと!!と言う仲介業が多く、コピーのコピーでどこから出たか知らない資料を持って走り回る人がいる。
でも、ここで冷静にツッコんでほしい。
なんで、そんな話が縁もゆかりもない一介の神戸の不動産屋に流れてくんねんと。
そもそもそんないい物件は、常に水面下で動く。
また、情報は早い。
そんな場所なら大手が介在することも多く、まずは所有者と直接コネクションのない仲介業者にはまずは来ない話だ。
そんな物件が僕のところまで流れてきた場合のパターンは。。。
1,そもそも市場価格から乖離していて、売れないから情報が回ってきている。
2,そもそも話がない。
もちろん、この情報を持ち込んできた仲介業者が所有者から直で受けているなら話は別だが、大抵の場合は
いや、私の先に何人かおりまんねんと言う話は繋がったことがない。
まずなんで、そんな話が縁もゆかりもない一介の神戸の不動産屋に流れてくんねんと言う場合は、疑ってかかっている。
2,状況がコロコロ変わる
物件の状況がコロコロ変わる場合も要注意だ。
例えば、今回聞いた話も「ビル一棟売り」と言っていたのが、「●階以上はA社に売ったので、それ以外の売買になる」とか、「1階はウェディングで進んでいたけど、葬儀会館になる」とかコロコロと動く場合も注意だ。
冷静に考えてみてほしい、不動産で何かする場合、普通の神経であれば必ず検討に検討を重ねた結果プロジェクトを動かすはずだ。
それを半ばでコロコロ変えるなぞまともな話ではないのだ。
こうした場合も要注意である。
3,不動産屋以外が噛んでいる
売主買主の間に不動産屋の仲介業者が入って取引する場合がほとんど。
しかし稀に不動産屋以外が話に噛んでる場合がある。
特に「訳の分からないコンサルタント会社」とかが入っていると言う話もうまくいかないことが多い。
分かりやすく言うとこんな感じだ。
売主→訳の分からないコンサル会社→大手ではない不動産屋→大手ではない不動産屋→大手ではn(以下略)→弊社
話をしようにも、このコンサル会社が窓口と言って聞かない。
間に入っている不動産屋は伝言役でしかない。
このコンサル会社が自分がええ目をしようとするから、話がまとまらないのだ。
あと、この図をみて気づかないだろうか?
売主→訳の分からないコンサル会社→大手ではない不動産屋→大手ではない不動産屋→大手ではn(以下略)→弊社
そう、こう言う話には大手の不動産屋を挟まない。
理由は簡単が、彼らは慎重なのでちゃんと筋道のあるまともな話しか営業活動しないからである。
ちなみに、コンサル会社が入っててもうまくいくパターンはある。
それは、コンサル会社が不動産の話になったら、そこからは任すよ!とちゃんと引いて側面的なバックアップに回る場合だ。
こう言う分かっているコンサルであれば問題ない、全部私を通せって言うのは大抵うまくいかない。
まとめw
このように不動産仲介をしていると、よくあるガセネタについてまとめてみた。
まとめてみると
前提として、売主からの直の話ではない。
なんで、そんなええ物件の話が縁もゆかりもないのに、1地方の小さい不動産屋に情報がきて。
話を聞いてみたら、話がコロコロ動き。
間に不動産屋でない、コンサルがおったりしてそこに大手が絡んでない。
こうなれば、激アツのガセネタまたは、動いても決まらない話だ!と思いましょう。