第317回 売りに出したマンションは必ず売らなければならないのか

マンション売却アドバイザー田中徹也

第317回 売りに出したマンションは必ず売らなければならないのか

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『売りに出したマンションは必ず売らなければならないのか』
これについて話をしていきたいと思います。

ちょっとですね、今日のタイトルはトンチ問答のようですけども。
皆様がですね、あるマンションを持って「これを売ろう」と思った。
そしてですね、不動産屋さんに査定を依頼すると「3000万から2800万円だろう」ということだった。

これを聞いて皆さんは、その金額に納得をしてまずは3000万円で売りに出した。
するとですね、なかなか売れなかったんですけども、ある時2700万円で買いたい人が出てきた。
この時にですね、不動産屋さんが「いい買主さんなんで、今これで2700万円で売りましょう」と言われた。

ただ、皆様はもともと3000万円から2800万円という間で売れるということで動いていた。
この場合、2700万円の買主が来たら、それは必ず売らなければならないのかということで、お悩みになられる方がおられます。

そもそもですね、マンションを売るということはいつもこれお話することなんですけども
何らかの目的を、若しくは何らかの悩みを解決するためにマンションを売りに出します。
依ってですね、その悩みが解決できなければ、マンションを売る必要がないという結論になるわけですね。

例えば今回のように3000万円から2800万円で売れればOKという場合であれば、当然最低2800万円で売れないと売った意味がないとか、売る目的が達成できないという何らかの目的があると思います。

もし、この理由を自分が満足して達成した上で売ることができるのであれば、買い手さんから2700万円と言われればですね、その2700万円と2800万円の間で交渉すればいいと思うんですよ。
ただですね、自分が思い描いている悩みを解決することには、2800万円以下でどうしても売ることができない。

その場合は、いくら欲しい人がいても2700万円ではごめんなさいということで断ることはできま
す。

多くのマンションを売る方がですね、マンション売ろうと思ったら売りに出したら必ず売らなければいけないということを思われています。

これは値引きも一緒で、自分は2800万円以下はもう値引きできないんだと。
例えばローンの残りとか諸費用払ったら、それ以上持ち出すお金がないということであれば、2800万円以下では売らないと決めれば、それはそれでいいんですよ。
なぜならそれが売主の意思だからです。

ただ、2700万円で売りに出してる物件に対して、2700万円で買いに来られた時、それを断るということはやはり商業特上できないことだと思いますけども。

皆様が売りたいという値段、売らなくてはならない値段、これ以上下げれないという値段はきっとあると思います。

それを下回る値引き交渉や不動産屋さんから値段を下げて売りましょうということであれば、それは断ることができますので、その部分は安心して頂いて自分で納得した価格帯によって売りに出す。
そして、下限値を決めて、そしてそこに対して交渉していく。

こういった売却の仕方を覚えておいて頂ければと思います。



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