第263 回 マンションが売れない理由 供給編

マンション売却アドバイザー田中徹也

第263 回 マンションが売れない理由 供給編

■ポッドキャスト(音声)で聞く⇒《音声再生ページ》 今日はですね「マンションを売却する時の売れない理由の3つめ、供給」という話をしたいと思います。 マンションを売る時にですね大きなマンション、特に大規模な何百戸とかですね戸数のあるマンションの場合は、売りに出そうとした時にですね他にもたくさんの売りに出しているマンションがあるという状況が出てきます。 例えばですね、同じマンションで別の階で売りに出てる物件があるとかですね。 同じマンションの棟というか、何棟って別れてる棟の別の棟が出ているとかあると思うんですね。こういった場合ですね、非常に売るのが難しくなります。 何故かと言うと、1番の理由はもう単純に売り物が多いからです。 世の中の売買というのはですね、需要と供給のバランスが上手くいかないと物が適正な値段で動かない訳ですね。 要するに、売りたい人が沢山いて買いたい人が一人しかいなかったら当然それはですね買い手市場になります。これがですね、不動産の場合は同じマンションで沢山のマンションが出た場合って事なんですね。で、特にマンションというのは個性を出しにくい訳です。 これが一戸建てで同じ町内で何軒か出ている場合は、その一戸建ての間取りとかですね外観とかいう事で違いがありますのでそこで差別化が図れる訳ですけども、ことマンションとなりますとほとんど個性がない。ある意味では階数が高いとか、向きが東向きなのか南向きなのか。そういった所でしか差がない訳ですね。 そして、ある一定の範囲のマンションであれば地域的な考えで言うと、どこの部屋を買っても一緒といなります。となるとですね、買い手さんは何を考えるかと言うと、今売りに出されてる物の中で一番良い物を買おうっていう事になります。 じゃあ、その一番良い物と言うのは何の違いかと言うと、例えば最上階であるとかですね、バルコニーが広い、リビングが広いとかですね、そういう事が勝負になる訳ですね。 勿論、向きというのも関わってくると思います。そしてですね、そうなってくると今度は値段の話になってくる訳ですけども、もし皆様がマンションを売って間取り的に向き的に決して良くない、他にもっと良い物がある場合は、絶対他に良い物が出ている物と同じ価格では売れません。ですから、値段を当然下げる必要がある訳ですね。 ただ、もしかすると他の良い部屋があってもあなたの部屋を欲しがるお客さんというのもあるんですよ。あるんです。ほんとに、これは。 これはどういった事かと言うと、例えばそのお部屋の隣のお部屋を持っている方。 そのお部屋の近くの部屋を持っててて、ご自分の息子さん夫婦を住まわせたい。 親を住まわせたいというような事で自分の近くに住まわせたい近所の人というのは欲しがる可能性というのは高いと思います。 ですから、皆さんがまずは需要と供給という事で他にもたくさん部屋が売りに出されてるマンション、自分が売ろうとした場合にはまずはやるべき事は近所にチラシをまくこと。 近所に買主さんいないかをよく探して、そしてその次に売りに出して様子を見て、あとはもう価格を調整していくこと。 若しくは、売り急ぐ必要がないのであれば、もうちょっと売る時期を待つ。 要するに、これは勝ち目がないという物件が安くて良い物件が出てる間はもう売らない。 その安くて良い家が売れてしまってから自分の物件を売りに出すというような事ですね。 そういった事も考えながらですね、戦略的に供給の多いマンションの場合は売っていって頂きたいと思います。


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