ある不動産業者の話

マンション売却アドバイザー田中徹也

ある不動産業者の話

プロも手を出しにくい市場

前回、「売れないから貸すという選択は危険だ」という話をしました。 http://www.e-ubl.net/mailmaga/mm120327.html 実際にこんな話があるので、お伝えしておきます。 本日とある不動産業者が営業にきました。 マンションの買取をされているとのこと。 うちにも売りたいマンションがあるので、相談したところ 「ワンルームマンションは買い取らない」というのです。 では、その業者は何をしているかというと。。。。 「賃貸中のファミリーマンションを買い取る」 「空き家になるまで収益物件として保有」 「退去されたときに自己使用の買い手を相手に売りに出す」 こうしたビジネスモデルだというのです。 ファミリーマンションであれば、空き家になればそこそこの値段で売れるからです。 だから買取でも商売になる。 しかしワンルームは市場が厳しいので手を出さない。 このように言われていました。 確かに大都市圏では、多くの収益用ワンルームが売りに出されています。 また、築浅で利回り二桁という物件も現実に存在しています。 特にこの収益ワンルームの場合で問題になるのは、住宅と違って ・立地 ・物件の希少性 こうしたものよりも収益性に買い手の目がいくところです。 ようは「儲かる物件が欲しい」のです。 となれば、売りたい人が二人いて「損しても売りたい!」となった場合でも予算として下げられる物件、すなわち収益性が高い物件が売れていくのが現実です。 収益用ワンルームを売る。 今これは本当に難しいです。 ファミリーマンションであれば、地域においてある程度の価格まで下げれば売れます。 しかしワンルームは時にライバルの状況によっては大きく下げないと売れないという状況になる可能性も高いのです。 ですから、売却して現金化をお考えであれば早めに動いてください。 私個人としても、今後ワンルームを売りたい需要は増える中で、かしこい解決方法のスキーム作りも急務と感じでいます。


PAGE TOP

新着記事INFO
取材・執筆・講演依頼はこちら



株式会社ユービーエル

〒651-0083 神戸市中央区浜辺通4-1-23
三宮ベンチャービル
TEL:078-231-5170
FAX:078-252-2378




MENU

CONTACT
HOME