「リフォーム済みのマンションの売り方」教えます。



「リフォーム済みのマンションの売り方」教えます。

これからマンションを売ろうと思っている方からの相談で 「リフォームしたほうがいいですか?」という質問をよくお受けします。 そこで私はいつもこう答えています。 「原則的には不要です」 なぜ不要なのかは書ききれないのでまたの機会にお話しますが、中には 「すでにリフォームした」 「中古で買ってリフォームしたマンションを売りたいのですが」 という方も当然おられます。 先日ご相談のあった埼玉県の中本さま(仮名)もそうした方の一人でした。 中本様は3年前競売で中古マンションを400万円という破格で購入。 その後痛んでいた内装をキレイにリフォームしました。 しかし利用する予定がなくなってしまい、今回売却を考えました。 「リフォームには200万円ぐらい掛りました」 もともと競売で安く買えたマンション。 現在650万円で売却中ですがなかなか売れない。 築の古さも売れない理由の一つかもしれませんが、それ以上売れない理由にはこんな「問題」があったのです。   中本様のお部屋は1階なのですが、同じマンションの上層階にほぼ同じ面積で売りに出されている部屋があったのです。 その価格は550万円。   中本様のお部屋より100万円も安いのです。   「やっぱり、値段を下げるしかありませんかね~」と電話口の中本さまは言いました。   【上の階でさらに100万円も安い、その部屋が売れていないということは、当然中本さまの部屋はもっと価格を下げるべき。】 単純な売る為の解決方法はこれです。 値段を下げるのはカンタンです、しかしこれではせっかく私にご相談いただいた意味がありませんよね。 私は中本様に提案しました。 「値段を下げるのはカンタンですが、ちょっとその前にこんなことをしてみませんか?お金も掛りませんから」 それは物件のチラシや不動産業界向けの流通情報に 「リフォーム済み」と書くこと。 ただ、これはどこの不動産屋さんのチラシでも書いていることです。 私の提案は、ここにさらに追加であることを書いてもらうこと。それは 「200万円掛けて平成●●年●月にリフォーム済み  【リフォーム箇所】   ・クロス全面張替え   ・システムキッチン総入れ替え   ・●●・・ このようにリフォームした「時期」、「掛った値段」、「箇所」を細かく明記してくださいとご提案しました。 こうすることで、同じマンションで値段が高くても「価格の根拠と説得力」を明確に示すことができます。 「550万円の部屋より100万円高いけど、200万円も掛けてリフォームしているのか・・・・」と買主さんは当然思います。   そうすれば550万円の部屋に十分対抗できるようになるのです。 逆にこのリフォームに掛った値段が載っていなければ 「リフォームはしてるかもしれないけど100万円高い部屋」 としか見てもらえないのです。 よくある「リフォーム済み」だけじゃ、その「価格の根拠と説得力」が買主さんに伝わらないのです。 ですからリフォームしたマンションを売る場合は必ず ◆リフォームしたこと(実施時期も明記) ◆リフォームに掛った費用 ◆リフォーム箇所の詳細 を明記するほうがいいのです。 もしあなたがリフォーム済みの中古マンションを売るときはこのようにしてくださいね。 またこのようにリフォームをした中古マンションを売る場合、 リフォームの費用と内容を明記することは、もう一つの大きな 「売れる為の秘訣」が隠されているのです。


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